藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

成長の正体(1)

*[ウェブ進化論]自分の経験値。

自分たちはまあ平穏に日々が過ぎていると、どこかのタイミングで「振り返る」ということをあまりしない。

つまり上手くいっているとか、ごく普通って時のことだ。

そしてそういう時に人は精神的には成長しないものだ。

それほど楽しかったわけではないが自分が「なんとなく過ごした学生時代」は全くそんな感じだった。

そして、それまでのぬるま湯状態から押し出されて社会人になってみたら、そのギャップにまず驚いた。

まさに「子供の世界から大人の世界へ」といった感じで、社会のルールやらマナーやら、何よりも「稼ぐ」とか「納品」とか「信用」とか"そんなものありき"で大人たちは仕事をしている、ということが新鮮だった。

そこには「面白み」とか「好きか嫌いか」という物差しはなかった。

 

そして振り返ってみると「いい経験をしたな」と後から思えることというのは「逆風」とか「ミス」とか「パワハラ」とかにあったと思う。

その後の自分の経験値になったのは例外なく「苦しみにのたうち回って」いるときだった。

 

そんな苦しい最中には、とてもそれがいい経験だ、などと思う余裕などもちろん欠片もなかったものだ。

そうしてこの年になって気付くのは「逆境と経験値はセットになっている」ということだった。

(つづく)