藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

誰のためのお化粧ですか?


週末、知り合いのパーティに招かれ、三-四十代圏の女性数名とお話する機会があった。
独身の彼女たちはまず、


真剣に婚活中であること。
だが、妥協する気はないこと。
そして贅沢志向でもない。
真剣だけど、何歳になっても決して焦らないこと。
そして、婚活といいつつも、結婚という形にこだわらない、というスタンスも持ち合わせている。
子供を持つかどうか、は簡単に決めないつもりで、相手との話し合いによること。


などを自信を持って語っていた。
さすが人間が落ち着いている。
そして、それを二十-三十代の後輩たちが、真剣な面持ちで聞き入っていたのが印象的。


そして、それを不思議な目でみる若手の男性たち。
そして、それを見守る、年長男性たち(私など)、という興味深い輪ができていた。
どの意見も一理あり、なによりご当人が真剣なのに好感した。

化粧レスになる女性


女性で男性よりも大変なことと言えば、間違いなく化粧だと思うが、実はそれについても二極化してきているという。
どんどんとお金をつぎ込んでは最新の開発素材に挑戦し、次々話題のエステに通い、それゆえか「年にはみえない肌」の人。
一方、「見せる人」も具体的にいないのに、口紅など塗っていられない、と普段はすっぴんで会社に来る人もいるという。
周囲には化粧をするほどの人もいないということらしい。


「でも、それではハナから周囲の男性が寄ってこないのではないの?」と質問すると、すかさず「違うのよ」と。
「女はどこかに「見られてる人」がいないとそんな気になれないもんなの」との御託宣。
そして一句宣う。

万葉集には「待つ君がいないのならば、化粧をする気になどなれるでしょうか」という句があるという。
(元詠、覚えられませんでした。)


真面目な恋愛観、というのは古今東西、普遍ということか。
それにしても。
周囲の男性には最近おしゃれをしない中年、しゃれた中年に分かれるのはどういうことだろうか。