藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

豊かさ指数。

国連開発計画が発表する統計で、日本は豊かさ12位とのことだった。
米国は格差の偏在で23位に甘んじたという。
米国の「ウォール街騒動」はともかく。
上位国の顔ぶれは相変わらず興味深い。

常連国と先進国の差。

「不平等調整済み人間開発指数」(IHDI)を見ると、上位には常連国が並ぶ。

1.ノルウェー
2.オーストラリア
3.スウェーデン
4.アイスランド
5.アイルランド
6.ドイツ
7.デンマーク
8.スイス
9.スロベニア
10.フィンランド


11.カナダ
12.オーストリア
13.チェコ

ベストテン、ほっとんどヨーロッパ小国の占有である。
欧州勢でも大国はドイツくらい。(ドイツはやはりそれほど進んでいるのかもしれない)
このIHDI指数、中身をみるとlife expectncy index(平均余命)とか、教育指数、Quintile income ratio(五分位数所得分布)、Gini coefficient(国民所得分配係数)等が考慮されている。

こうしたインデックスの取り方でずい分と統計の結果は変わってくるものだが、国連はこうした指標をさらに世界の人に告知し、またその指標の基準となる「人間の幸せ指数」のようなものを標準化していくべきだろうと思う。
お金のある先進国が必ずしも幸福ではない、というくらいは段々とはっきりしてきたが、ではそれに代わる「豊かさの基準」はいまだ霧の中にある。

宗教的でもない、ある程度の「幸福度」とは何で構成されるのかを追求してゆくことは、そのまま世界各国の国策や制度づくりにも影響を与えるだろう。

またしても、

『組織は戦略に従う』のである。

豊かさ指数、日本12位 国連開発計画 米に辛口評価

国連開発計画(UNDP)は2日、2011年版の人間開発報告書を発表し、各国の生活の豊かさを示す「人間開発指数」(HDI)で日本は12位だった。4位の米国は、国内の不平等の度合いを加味した「不平等調整済み人間開発指数」(IHDI)は23位で、深刻な国内格差が浮き彫りになった。

HDIは、平均寿命や就学年数、生活水準などを総合評価して、生活の豊かさを示す指標。11年版は、データを入手できない北朝鮮などを除く過去最多の187の国と地域が対象で、ノルウェーが1位だった。上位10カ国はいずれも欧米の先進国とオーストラリア、ニュージーランドが占め、下位には最下位のコンゴ民主共和国などアフリカ諸国が並んだ。韓国は15位、中国は101位だった。

HDIでは大きく順位が下がる米国では、各地で「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に格差抗議デモが行われており、UNDPは「所得分配の不平等、教育機会の不平等、健康保険の不平等がある」と指摘した。日本のIHDIはデータがそろわなかったため、算出されていない。