藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

部下を持つ世代に。

(8)やる気になるシステム
ロサダの法則。

人は一回の叱責に耐えられるために2.9回褒めらる必要があるという。

どうしても「褒める労力」と「叱る意識」を天秤にかけると叱ることの方が意識に上りやすい。
褒めるには気配りが必要だが、叱るのは反射的に気が付いたことを指摘すれば足りるからである。
本当のインセンティヴとは「褒めるための気配り」にあるようだ。
これは常にそう意識していないと、バランスは「叱る」に傾いてしまうだろう。
かなり自分の中の意識には欠けている部分で、この部分を読んで虚を突かれた思いがした。
褒めて育つ、は重要なキーワードである。

(9)得意分野を捨てる
強みを伸ばす、というやり方もある。
けれど得意分野にしがみ付かず、あえて「守備範囲を広げる」という手法のこと。
自分が現場のプレーヤーであり、ポイントゲッターであればいいが、いつしか年を取りマネジメントの割合は増してくる。
その時に、これまでの自分を形成していた得意分野、を敢えて捨てることができるかどうか、はリーダーとして重要な振舞いである。

要は意識的に「そういうこと」が選択できるかどうかだと思う。

誰しも得意分野で勝負しがち。
あえてアウェーを取り込むことも自分のレベルを広げるために必要な視点なのである。
第一、得意分野で「いい気分」になるよりも未知の分野で刺激に囲まれている方がワクワクするじゃないかと思うのだ。
(つづく)