藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

意味のある仕事(2)

*[次の世代に]ラベル、無記名。
人手不足が流行り言葉になっている。
ただひたすら「食べるためだけの労働」が減っているのはこれまでの経済発展のおかげで、結構なことだ。
そこでいよいよ「働くことの意味」が再考されているのだと思う。
もうこれまでの大人たちのように「仕事だから」と言って理不尽な仕事に若者は就いてくれないだろう。
今日本で働いてくれているアジア系の人たちも早晩そうなると思う。
「好きなこと」
「成長できること」
「洒落ていること」
「人の役に立つこと」
若者の就職の動機にはそんな言葉が並ぶ。 
企業の人事担当者などは
「この数年で大学名の重要性が高まっている」
「一時期は大学名より人間性という流れがあったが、就活で大学名を重んじる傾向に回帰している」
と言っているらしいが、時代から取り残されてはいないだろうか。
大学のラベルが関係なくなり、重要なのは「大学で得たスキル」であり、「本人の価値観」であることに気づいていない大企業はとても危うい。
特にまだ既得権益の世界に生きて、威容を誇る大企業には要注意だ。
そして中小零細企業であっても「イケてる仕事」が作っていければ人手不足は怖くない。
老いも若きも、流行り言葉に流されない落ち着きが必要だ。
(つづく)