*[ウェブ進化論]衰退の中で。
日本企業の衰退が取り沙汰されて久しい。
確かに1989年に世界の時価総額トップ10に七社の日本企業があったのは、今やまるで幻としか思えない。
なんとNTTが時価総額16兆円あたりでトップだった。
そしてあっという間にアメリカの津波に飲まれていくのが動画でよくわかる。
当時の人がこれを見れば「悪夢としか思えない」と言うだろが、果たしてそうだろうか。
その後のアメリカの強さと中国の台頭は、なるほどこの30年をよく表しているが、大事なのは「これからどうなるか」である。
最近は何を聞いても「一周遅れ」ということが気に掛かる。
今先頭を走っている集団は、数年のうちに一周遅れで「最後尾」になるかもしれない。
そして遅れていると言われていた下位集団が先頭に立つ。
特に平成の30年はそんなことばかりが繰り返されてきたのではないだろうか。
そして自分は「そんな傾向」がこれから加速するのではないかと思っている。
なんとなく、日本がこのランキングに帰ってくることはもうなさそうだが、それこそ再び「日本モデル」などと言われるスタイルがこれから出てくるのではないだろうか。
自分はそれほど「日本びいき」ではないけれど、どうもこの"20世紀的なメジャー(指標)そのもの"が時代遅れな気がするのである。
(つづく)