*[ウェブ進化論]デジタルと採用とこれから。
リクルートが東大新聞の広告社を設立してから60年あまり経つ。
人材斡旋の仕事は江戸時代からあったらしい。(もっと前にもあった気がするが)
ところがこれほどデジタル化が進んでも、人の採用については「結局紹介(レファラル)がいい」などとという話になっている。
「仕事選びの情報がなかったから」誕生したサービスが、これほど情報があふれているように見える時代にも、まだなくなる気配がない。
自分も人材紹介サービスをしていて不思議に思うが、まだ明確な答えにはたどりついていない。
恐らくまだデジタル化されていないこと、つまり「適性検査や面接では叶わなかったこと」があるのだろう。
コロナ禍で「フェイスtoフェイス」とか「ライブ」の価値について再発見がされつつあるけれど、そうした「感情・情緒の本質」が明らかになってくれば、デジタル化はいよいよ加速するだろう。
パソコンのなかった時代から生きてきた自分からすると、これまでが急速なデジタル化だった、と思ってしまうがなになに、これからが本番なのかもしれない。
ライブの本質をデジタル化が超えてしまえば、もう「情緒の壁」はなくなり、恋愛だってデジタルで完結する時代が来るかもしれない。
けれどこういうことはSF作家や漫画家は半世紀くらい前から予言していたことだ。
人の空想力は大したものだと思う。