藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

過渡期の混乱(2)

*[ウェブ進化論]とんでもない誤解。

昨日、今は「フルデジタルへ向かう」ための"揺り戻しの時期"だと書いた。

自分も営業の現場で、改めてデジタル化できるものと「できないもの」について考えてみている。

のだが。

が。

がだ。

 

『営業の仕事ってなに?』ということに思い至っている。

「デジタルマーケティングではできないもの」とは一体何だろうか?

テレアポとか訪問とかで顧客に接近したり、商品説明をしたりというのは実はデジタルで十分だ。

わかりやすい商品ならボットで十分対応できるだろう。

(ECではすでにそうなっているものも多い)

人間のテレアポとか、訪問での想定問答なども「上位2割の数の質問が8割を占める」くらいなので、いちいち人間がつきっきりになこともないだろう。

 

自分たちはひょっとして「まだデジタルに慣れていない」から、つい「人間が手間をかける方が有難いものだ」という"大いなるステレオタイプ"に支配されているのではないだろうか。

自動車ディーラーに出向いて、実車を見ながら「ロボットが説明する」よりも同じ説明を「人間の手間をかけて聞いた方が価値が高い」ような錯覚を起こしていないだろうか。

質問への説明の精度が高ければ、むしろ人でなくて構わないし、人が必要なければ価格だって下げられるに決まっている。

 

人間がついに「仕事の大部分をデジタルに空け渡す」時期はそう遠くないと思う。

 

自分の仕事を見直していて、そんな根本的なことに気がついてしまった。

改めて「人間ならでは」を考える時代になっている。

(つづく)