藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

改めて生産性(4)

*[ウェブ進化論]祭りのあとで。

電話をかけたり必要な帳票を作ったり、部下や上司と簡単なやり取りをしたり、会議で報告をしたり。

そんなことが「まだまだコンピュータにはできないだろう」という思い込みは、かなり早めに崩れるだろう。

今はまだDXという言葉に知らんふりをしている人たちは多いが、「本当のDX化」でデジタル化できない仕事は、将来どれほど残るだろうか。

「今はまだできていない仕事」はとても多いが、「将来にも実現できな仕事」というのは簡単に思いつかない。

 

少なくとも「最終判断は人間がするとしても、アウトプットが出るまでは自動でできる」という仕事ばかりになると思う。

医師でも弁護士でもフロント業務でもドライバーでも警備員でも。

ホワイトカラーは「自分たちは高度な仕事をしている」と思っているが、ロジックで記述できない業務などない。

あるとすれば「感情が支配してロジックにしたくない仕事」くらいのものだろう。

 

「売上の推移をみて弱いところを見つけて対策を指示する」とか、「新規事業のポートフォリオについてアイデアを作って提案する」とかいう話は、早晩(AIでなくても)自動化されていくに違いない。

人は「ほとんど自動化され、加工されたアウトプット」を持ち寄って方向性を確認するだけのような存在になるのではないかと思う。

 

そしてそうなって改めて「自分にしかできない仕事とは何か?」を真摯に考えるようになるのではないだろうか。

(つづく)