藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

食物連鎖とテクノロジー

*[ウェブ進化論]デジタルと食育。

添加物とか油とか、化学肥料とか農薬を減らそう、というのがこれまでの「食育」のテーマだった。

大量生産ばかりを指向した「生産性至上主義は止めよう」というのが今の趣旨だが、これからは「その先」が話題になってくるのではないだろうかと思っている。

 

人類は600万年前にチンパンジーとは別の道を歩み始め、20万年前に自分たちホモサピエンスが出現したという。

でこの600万年の間の生活は「ほぼずっと狩猟生活」だったらしい。

農耕と牧畜が始まったのは「たった一万年前」なのだという。

(四大文明が始まりだしたのは5000年前ごろから)

でここ最近は化学物質を使わない「健康的な牧畜」がテーマになっているけれど、肉も合成ができるようになり、昆虫食なども現実に販売され始めている。

ひょっとして人類が「牧畜をやめる日」が来るのではないだろうか。

 

今自分たちは鳥や哺乳類を育てて食材にしているが、すでに肉食を嫌う人もいる。

丁寧に飼育された食肉は確かに美味しいが、それが「ある程度技術で代替できる」ことになれば「脱肉食」に向かう流れはどんどん加速するのではないかと思う。

 

生き物を、できれば犠牲にせずに食生活ができれば、それが自然な流れかもしれない。

 

自分たちは600万年の狩猟生活の中で、どこか「獲物を狩って食べる」ことを当たり前にしてきた。

これまでの常識だった「食物連鎖」の構造が、テクノロジーで変わるのだとしたらちょっとした人類史上のトピックではないだろうか。