1*[ウェブ進化論]多様化の前線で。
来年の就職相談や新卒社員の人とたちから、今ごろになると「実はやりたいことが分からないんです…」という話をよく聞くようになった。
こういう悩みが多いのは若者が「多様化」している証拠である。
昔は「右向け右!」でみんな疑いはしなかったから。
多様化の時代は、正解のない時代とも言われる。
つまり「無数に正解がある」わけなので、どれを選ぶか迷うのも無理はない。
人は「無限に選択肢」があると却って選べなくなるという。
これまでのような「右肩上がり志向」にはなんとなくピンとこない、という人たちが多数を占めるようになれば、世間の空気は一変するだろう。
そんな多様化の時代にようやくなるので「決まった正解を目指す」というのはメジャーなやり方ではなくなる。
「正解を辿る」とか「正解に行き当たる」という感じになるのだろう。
これまでに人が通ったことのないような道程かもしれない。
そんな道を行くのは不安が先に立つだろう。
けれど一歩づつ進みながら、時には後退しながら「自分だけの道」を行く。
これってこれまでの「誰かが来た道」を早足でスタスタ歩いて行くのより、実はワクワクしないだろうか。
というか「人の通った轍をなぞって」これまでの自分たちは何が楽しかったのだろう。
かかっていた術が解けたように、これからの選択肢は無限にある。