藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

脱均質本番(1)

*[ウェブ進化論]パーツになっていないか。

人材紹介の仕事をしているといよいよ職業人口の大変動というか、大企業のスリム化が始まっているのを肌で感じる。

以前は定年後のシニアからの相談が主流だったのだが、どんどん年齢層が下がり始めているのだ。

特に40代後半の人が増えているように思う。

それも上場企業の人が中心だ。

そして思うのはつくづく大企業の人たちの「スキルの平べったさ」についてである。

 

ここでもサプライチェーンよろしく「巨大企業の中での分業」が徹底しているせいでバリエーションが少なく、応用が効かない。

いわゆる"潰しが効かない"という状態である。

 

出張旅費と物品購入の決済ばかりしていた人は、一体何の仕事ができるのだろうか。

別にそうとは知らずに保守化してしまい、あえて自動化できるexcelの仕事にこだわりを持ち、目ぼしいスキルはそれだけとか。

日本は大企業の分業が進みすぎて偉大なる「中間管理職」なるものまで作り出してしまった。

 

こうした「企業内サプライチェーン」は、いま世界中で問題になっているそれと同様に「部品化」が進行してしまう。

「その部品がはまる場所」がなければスクラップと化してしまうのだ。

せめて営業経験でもあれば、なんとかなるところなのだがこれまた「営業嫌い」の人が多い。

 

「自分一人でやれること」を考えてパーツ化を防ぐ必要があるだろう。