*[ウェブ進化論]パーツになっていないか。
人材紹介の仕事をしているといよいよ職業人口の大変動というか、大企業のスリム化が始まっているのを肌で感じる。
以前は定年後のシニアからの相談が主流だったのだが、どんどん年齢層が下がり始めているのだ。
特に40代後半の人が増えているように思う。
それも上場企業の人が中心だ。
そして思うのはつくづく大企業の人たちの「スキルの平べったさ」についてである。
ここでもサプライチェーンよろしく「巨大企業の中での分業」が徹底しているせいでバリエーションが少なく、応用が効かない。
いわゆる"潰しが効かない"という状態である。
出張旅費と物品購入の決済ばかりしていた人は、一体何の仕事ができるのだろうか。
別にそうとは知らずに保守化してしまい、あえて自動化できるexcelの仕事にこだわりを持ち、目ぼしいスキルはそれだけとか。
日本は大企業の分業が進みすぎて偉大なる「中間管理職」なるものまで作り出してしまった。
こうした「企業内サプライチェーン」は、いま世界中で問題になっているそれと同様に「部品化」が進行してしまう。
「その部品がはまる場所」がなければスクラップと化してしまうのだ。
せめて営業経験でもあれば、なんとかなるところなのだがこれまた「営業嫌い」の人が多い。
「自分一人でやれること」を考えてパーツ化を防ぐ必要があるだろう。