*[ウェブ進化論]迫る水深。
仕事柄、転職の市場が時代とともに、そしてその時代の景気とともに伸縮するのを肌で感じる。
AIとまで言わずともデジタル化の進歩で「かなりジワジワきていた」感じの波が、ここにきてかなり激しくなってきているのだと思う。
そしてこれまでとの違いは「いよいよ大企業もその波に飲み込まれている」ということである。
そして確実に言えることは「"転職限界年齢"がどんどん下がってきている」ということだ。
よほどの目立つスキルがない限り、もはや40代では転職先がない時代になっている。
プログラマーや建築現場などの「現場仕事」をするのならまだマシだが、それとて10年も保たない。
職業訓練学校に行ったくらいでは全く相手にもされていないのが現状だ。
先日、倉庫業からの転職を考えているという22歳の若者が「事務職にでも就こうかな」と言うので「これからは他人が容易にできないこととか、必ず人から求められる仕事を選んだ方がいい」と全力で説得した。
今はもう「三十代で何をしているか」が分水嶺になっていると思う。
さらに40代後半の、超大手企業に勤めていた人が「最近大した仕事がないので転職したい」という相談も増えてきている。
企業の内部にいると、世間の波の激しさに気づかない、ということを彼たちは知らないのだ。
まずは「今の波の様子」をリアルに知ることから初めてはどうかと思う。
もちろん自分の歳(アラ還)になると雇ってくれるところなど皆無である。