藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

勝たぬ戦略

*[ウェブ進化論]戦わずして。

自分たちは「戦略」という言葉を聞くとついつい「相手と戦って勝つこと」だと考えてしまうが、現代では「むしろ戦いを避け、ある目的のために最適な資源を配分することけ」なのだという。

元々の戦でもそういう意味で使われていたらしい。

むしろ戦わない、というのはこれからの時代になじむフレーズではないだろうか。

 

よく欧米の人と議論していると、いわゆるディベートのように相手と反対の立場に立って「なんとしても打ち負かす」という人がいたりするが、何が目的かを考えずにただ相手に向かって喧嘩腰になっていては、まとまるものもまとまらない。

 

相手や目的に対してハナから「好き嫌いとか反対だとか」いうことを決めているような人も結構目にするが、それは自分も周囲も実に疲れるし、何より損なことだということに気がついていないのだと思う。

 

金持ち喧嘩せず、とはよく言ったものだが、ビジネスや人間関係でも「いかに丸く収めるか」ということは結果的には効率的なことも多いのだ、と思いたいものだ。

 

そんな収まりのためには、敢えて自分から折れたり歩み寄ったりすることを自然と覚えたいものである。