藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

「実行実現内閣」。

自分で言うかと。
でも言わなきゃ伝わらないということもある。
政治家を揶揄するのは簡単だが自分が統治してみせるのは困難だろう。
感じるのは「やっぱりそれほど"実行"も"実現"もできていないんだなぁ」という自明の事実ばかりである。

多分今の政権のせいではない。
もう「こてこて」にたまった旧体制の澱、つまり高度成長時にはうまく行っていた「関節機能」が今や不要になり、しかしあまりにも複数の問題点は調整が付けられず、どこか「一旦の収束点に行きつくまで」は現状のような迷走が続くだろう。
利害関係者がいるからそうそう決着はつかないのである。

公務員や政治家が自分の食いぶちを減らすことを、しかも集団として決断するのは難しいだろうし、また逆に民間企業が税金や社会保障費が倍増することを「今の政治・行政の体制のまま」受け入れることもない。
今の時代にはよくない、合わない、と分かっていることでも容易に変えられない。
出来上がったシステムに「乗っかって食べている人」は既に大勢いるのだから。

「オリンピック数年前までの景気」と巷では盛んに言われているが、その辺りがゴロッと旧体制が瓦解してリセットされる機会なのかもしれない。

ものごとは始めるのも大変だけれど、止めたり変えたりする方がもっとエネルギーを要したりするものである。
そう言えば弁護士の友人が「離婚するには結婚する時の何倍ものエネルギーが必要。出来たものを壊すほうが難しいよ」と言っていたことを思い出す。

今の政権に過度に何かを期待し、押し付ける感覚ではなく、来る大変化には「備えるような日常感覚」が必要なのではないだろうか。
国の財政収支を見ても、世界経済を見ても、どこかから始まる破たんはそれほど先ではないだろう。

内閣改造】第2次安倍改造内閣発足 首相「実行実現内閣で国民に応える」

2014.9.3 22:33
産経新聞号外】第2次安倍改造内閣発足 経済優先 地方を創生[PDF]



 安倍晋三首相は3日、第2次政権発足後初の内閣改造を行い、皇居での認証式を経て、第2次安倍改造内閣が正式に発足した。閣僚18人のうち初入閣は8人。首相は同日夜、官邸で記者会見し、「日本の将来を見据え、有言実行、政策実現に邁進(まいしん)する『実行実現内閣』として国民の負託に応える」と決意を示した。

 会見で首相は、改造内閣の発足にあたり「引き続き経済最優先で、デフレからの脱却を目指し、成長戦略の実行に全力を尽くす」と強調。「諸施策を心機一転、さらに大胆に力強く実行するために内閣改造を行った」と述べた。

 また、改造内閣の最大の課題を「元気で豊かな地方の創生」と説明。その担当相に石破茂自民党前幹事長を起用した理由について「石破氏は地方から信頼されている政治家で、政策の実行力、各省庁をまとめる政治力、党をまとめる力がある」と語った。

 集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定に関しては「切れ目のない安全保障法制の整備を加速する」と重ねて表明。女性閣僚を過去最多の5人登用し、新たに女性活躍担当相を置いたことについて「女性が輝く社会の実現も安倍内閣の大きなチャレンジだ」とした上で「女性ならではの目線で旋風を巻き起こしてほしい」と期待感を示した。

 自民党役員人事で、総裁経験者の谷垣禎一前法相を幹事長に起用したことには「野党時代の困難な時に落後者を出さず党をまとめ上げ、政権交代に道筋を付けた手腕がある」と語った。

 政府は同日夜の初閣議で、今後の政権運営について、東日本大震災の復興加速化や経済再生など7つの基本方針を決定。地方創生の司令塔として首相が本部長を務め、全閣僚が参加する「まち・ひと・しごと創生本部」の設置も決めた。