藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

失敗なしに成功なし。


まったく同日に異なる就職相談のメールをもらった。
超訳すれば
・「失敗しなければ成功できますか?」というものと、
(だから大企業で頑張れるかどうか…云々)
・「失敗したら成功できませんか?」(だからいきなりベンチャー開業するのは無茶だろうか云々)というものだった。

「失敗」というものは成功のために必要か否か。ということに集約された。

「失敗しなければ成功できますか?」というのは一見正しいように見える。
ずっと失敗がなければ、そりゃ成功しているかもしれない、という理屈はある。
が、ところがどっこい。

次の「失敗したら成功できませんか?」というのも気が弱すぎる。
失敗はうまく消化することで、むしろ成功の肥やしになるだろう。

そこで、この学生さんたちがあるステレオタイプにあるのに気付く。
それは「失敗」と「成功」というものの因果関係だけに着目していることであった。

失敗の種類。

「成功するまでやり続けたら、必ず成功するさ」という成功者のコメントがあるけれと、それは成功した人が言うから「ふぅーむ」と唸らされるわけで、成功の秘訣とは言い難い。

多分数多く失敗し、「それから立ち上がってきた分だけ」経験値が上がり、そのうち大概の失敗からは甦る耐性を備えてくるのだろう。

逆説的に言えば、成功のためには「相当な大失敗」をいくらも経験することだ。

そこで折れてポキッと行ってしまっては元も子もないが、出来るだけダメージを感じるような逆境こそ「次への原動力」にもなるのだと思う。
なんて声高にいわなくとも"失敗は成功の母"という超有名な格言があるじゃない。
有名な格言にはちゃんと意味がある。

でも、だから失敗してもいいや、というヘタレ根性は次につながらないと思うけど。