藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

この業界は難しい。

思いかえさば。という鯖はいない。(呆)

成功のきっかけは誰にも等しく訪れるが、それを「掴むか否か」で結果が変わるという。
一方。

"この業界は難しいですよ"という言葉をよく聞く。
「いやあ、ちょろいもんですよ」という言葉を聞いたこともあるが、その彼は失敗してしまった。

つまり、どの業界も簡単ではない、ということが推測できる。
巨大企業の経営者の弁を聞いていても大変だし、中小企業だって全然楽ではない。
じゃあ、寄らば大樹の陰ということで大企業に身をおいて、つつがなく定年まで…というオプションも今や相当怪しい。

(自分の知る限りでは、定年までじっと待ってから第二の人生を、という人よりは四、五年前から準備して早めに会社を辞めた人の方が、若い分有利に働いているように感じる。どうせなら早めにだ。)
それはともかく。

「どの業界だって簡単ではない」ということなら、あまりキョロキョロしても仕方がない。
「その業界」でどうにかこうにかやっていく方法を考えた方が近道なのだ。
その際、その業界をぐるぐる周囲から眺めてみて客観的に見てみることは、とても重要だと思う。

あくまで軸足は中心から逸れずに、でもより広い周囲から自分の居場所を見てみる。

周囲の業界との協働とか、むしろ周囲の業界から見た自分たちへの接点とか。

自分たちが「業界の中の発想」で、やれこれからはIoTだ、AIだといっているとどうにも「業界は難しい」というところに帰着して煮詰まってしまう。

周囲の業界人たちの、それも「現場」を見て「これからの自分を考える。」
という幽体離脱みたいなことが上手に出来れば、自分自身のバイアスから逃れられるような気がする。

自分とか、中心を見ながら、実は見ない。