藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

分かってみれば目からウロコ。

27歳のソムリエ氏がクラウド調達で成功しているという話。

一般に「飲食」は難しい、という。
どこで話をしても「そんなことはない」という人にはお目にかからない。
それくらい、努力が必要で、さらに継続が必要だ。
自分も飲食業に関わりながら、つくづく料理人というのはすごい人達だと思う。
また。
同様に「アパレル」も難しい、と聞く。
これも同様「こんなの簡単ですよ」という人には会ったことがない。
飲食同様、寝ても覚めても「服」とか「おしゃれ」とかのことしか考えていないような人が成功しているようだ。
で何が言いたいか。

「ソフト開発は難しい」「小売業はジリ貧だ」「運送業は先がない」いやいや…

結局一般論でいえば、どんな職業も「通り一遍」では立ち行かないということだ。
(ということに過ぎない、ということに今頃気づいた)

それは逆から物を言うと、

通常の人よりも努力すれば「なんの仕事でも成功できる」ということを指していると思う。
できれば"倍"くらいの努力をしたいものだ。

多分、必ず結果が出てくると思う。

やることが分かってしまえば「その問題」は解決したようなものだ。

単純に「普通の倍」を考えるのなら、どんな道でも取り組む心構えができるのではないだろうか。
さあ倍返しだ。

2カ月間で3700万円の資金調達を成功させた若きオーナーソムリエとは?

5/17(木) 18:11配信

オーナーソムリエ 野口良介さん

クラウドファンディングサイト「Makuake」で高額資金を調達した、東京・赤坂の会員制レストラン&バー「sanmi」。その仕掛け人であるオーナーソムリエの野口良介さんに迫る。【この記事に関するその他の写真はこちら!】

■アルバイトからはじまった飲食業界への道

2018年4月にオープンしたモダンガストロノミー・レストラン&バー「sanmi」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で約3700万円を調達し、大きな注目を集めた。

その仕掛け人であるオーナーソムリエの野口良介さんとは、どのような人物なのだろうか?

野口さんは1990年生まれで、現在27歳だ。彼が10歳のとき、野口さんの父はバブル崩壊によって経営していた飲食店のほとんどを失い、2億円の借金を背負った。「飲食店経営は恐ろしい」と思ったものの、気づけば野口さん自身も飲食店業界の世界に興味を持つようになっていたという。

明治大学在学中の野口さんは当初、卒業後の進路として飲食関係ではない就職を考えていた。だが、就職準備のために原宿にある高級和食店でのアルバイトをはじめた。就職活動ではコミュニケーション能力が必須であり、飲食店なら客とのやりとりなどを通して身に付けられると思ったからだ。

このアルバイトで“人生を変える”出来事に遭遇する。大学3年のときである。

「お客さんがジョルジュルーミエ作 シャンボールミュジニー2004のワインをお店に持ち込み、僕もいただいたんです。実はサークルのコンパでよく赤ワインを一気飲みさせられた辛い経験からワインが大っ嫌い! だったんです。でも、そのワインを飲んであまりの美味しさに衝撃を受けました」

もっとワインを知りたいと思い、すぐにワインスクールに通いはじめて猛勉強をスタートする。そこで、ある投資家との出会いがあり、大学を休学して飲食関係のイベントやコンサルティングを行う会社を設立した。休学も会社設立も、両親には事後報告だったという。

「大学時代に起業すれば、失敗しても就職すればいいだけのこと。学生アルバイトの定番といえば飲食関係ですが、かといって飲食業界への就職は人気なく、反対されるほどでした。でも、飲食業界は僕にとって一番身近であり、むしろアーティスティックな分野だと思ったんです」

レストランであれば空間を造り、洗練されたサービスのなか、未知の料理を五感で味わってもらえる。実店舗をいくつも展開するだけでなく、店自体をブランド化してオリジナル商品をインターネットで販売したり、店でのノウハウをコンサルティング業に生かすことだってできる。野口さんは飲食業界に限りない可能性と魅力を感じ、そこで革新的な挑戦をしたいと考えるようになった。

野口さんが今回、クラウドファンディングを利用したのも、単なる資金調達のためではないという。

■若きオーナーソムリエの挑戦

「実際にレストランを構えようと思ったら、多額の初期投資が必要です。飲食業で重要なのは、どれだけ早く投資を回収できるか、です。5年かけて回収していくものを1年で回収し、キャッシュフローが潤沢になれば、それだけ事業発展のための選択肢も増えます。また、クラウドファンディングでこれだけの支援者を集め、資金を調達できたことは信用の醸成にもつながります」

会員制モダンガストロノミー・レストラン&バー「sanmi」は、はじまったばかりであり、オーナーソムリエである野口さんは試行錯誤の連続だという。

「『sanmi』で料理のイノベーティブフュージョンを標榜するからには、僕自身もイノベーティブでないとダメだと思っています。そのまま続けていくのは革新的とは思えないし、まだ自分が経験していない未知のことを絶えず創り上げていく必要性を感じています。ワイン嫌いだった僕が一杯のワインによって人生が変わったように、料理やお酒にさして興味のない人を好きにさせたいんです。好きになった人が増えれば、飲食業界も活性化しますし、この業界は面白いと思ってもらえるかもしれないですから。今後、飲食に携わる人は『アーティスト』、飲食業界は『クリエイティブでカッコいい憧れの世界』というイメージに捉えられることを目指して面白いことを仕掛けていきたい」

飲食業界は厳しく、そう簡単に儲かるものではない――。
野口さんはそうした既存の価値観も崩したいと考えている。 “酸味”をコンセプトとしたこの店がどう進化し、発展していくのか。野口さんは次の一手をどう考えているのか。若きオーナーの挑戦は続く。

Information
会員制レストラン&バー「sanmi」
住所:東京都港区赤坂3丁目(詳細な住所は会員にのみ公開)
営業時間:ディナータイム 18:03〜24:03(L.O. 22:03)、バータイム 24:03〜3:03(L.O. 26:03)
Mail:sanmi@maj.tokyo
※会員の問い合わせは上記メールアドレスまで。