藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ベールはどんどん剥がされる。

働く高齢者が807万人を超えたという。
「四人に一人は高齢者」という時代を迎え、高齢者の就業は当たり前のテーマになるのに違いない。

自分はAIの台頭が話題になる中、むしろ若い人の方が職の機会を失い、高齢者の持ち味が出てくるのではないかと思っている。

合理的な判断をするだけならロボティクスだけで良い。
けれど、まだ人間は「よく分からない理由」で行動する。
政治も経済も、科学でもそういうバイアスはある。

AIがどんどん人の仕事を代替してくれるけれど、かなり残るのが「職業観」とか「歴史観」とかいう人間固有の価値観ではないかと思う。
こうした話題は、その先には「宗教」とか「民族」というディープな部分に切り込んでいくのだと思うが、

「誰もが合理的に納得できること」については一気に機械化が進み、
そうして「価値観」とか「主義」とか「歴史的根拠」などについての分析が進むのだろう。

そして。
「政治」についてどうなるのか、が一番の興味だ。
合理政策なのか。
情緒主義なのか。
それを「国民」はどう見るのか。
政治がいよいよ本物の関心事になる時代だと思う。

807万人 働く高齢者 過去最多に
働く高齢者が増えている。総務省が16日にまとめた統計では、2017年の高齢者の就業者数は5%増の807万人で過去最多だった。増加は14年連続だ。急速に進む高齢化と人手不足が背景にある。9月15日時点の70歳以上の人口は前年比100万人増の2618万人。総人口に占める割合は20.7%と初めて20%を超えた。65歳以上も44万人増の3557万人で、全体の28.1%だ。

65歳以上の人口に占める男女別の就業率は男性が31.8%、女性は16.3%で、いずれも6年連続で上昇した。高齢者の就業者数を産業別にみると卸売業・小売業が最も多く、農業・林業、製造業が続いた。就業者総数に占める高齢者の割合も12.4%と過去最高だ。地方や中小企業では人手不足が深刻で、働く高齢者の担う役割は大きい。
政府は雇用や年金制度の見直しで、意欲や能力のある人が長く働ける環境を整える。高齢雇用者の約4人に3人は非正規職員だ。親や配偶者などの介護をする高齢者は17年に197万2千人おり、このうち4人に1人は働いている。個人に合わせた働き方を支援する仕組みも求められる。
(白岩ひおな)