藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ワンビースか海軍か。

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
今年で社会人になって30年めになるので、振り返っての雑感です。

一貫して中小企業にいたので「安心感」というものを感じた記憶があまりありません。
いつも寝汗をかくような切羽詰まった時ばかりではないけれど、表現すれば「心配」か「特に心配」が常だったと思います。
特に独立してからは。
お金のこととか、クレームやトラブルのこととか、景気の沈下とかは「特に心配」なことだった。
そういうのが特にない平時には「ちょっと心配」な感じでした。

そうして30年が過ぎました。
54歳になって、これから後さらに2-30年あるらしいですが。
「寄らば大樹の陰」って素晴らしいことわざです。
「大樹」の傍にいればこの"恐怖"から逃れられるのです。
素晴らしい。
だから「あえて寄らば大樹」作戦をとる人はとてもクレバーだと思います。
例えば電通の社員さんと話していても、そういう安心感をとても強く感じます。
だから「チマチマと細かいリスク」を考えずに大きな目標にチャレンジできる面もあるのです。
「それはそういう作戦」なのだと改めて思います。

大企業で「安心しながら」大きなプロジェクトに携わるのか。
一方、「安心」はあまりないけれど、それでも「自分で漕ぐ船」で大海原に出かけていくのか。

自分のこれまでは、そんな選択の繰り返しだったように思います。
結局「小舟で漕ぎ出す」ことになってしまいましたが、これはこれで(ワンピース的な)やりがいがあります。
二十代の人には、そんな「人生の海図」もあるのだと知ってもらいたい。
「ワンピースが海軍か」そんな風に行き先を考えてみてもいいのではないでしょうか。