藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

リファラルの時代

サービス業で特に人材難が囁かれてずい分経つが、一向に収まる気配はない。
一方飲食店などで「人手に困らないお店」があることに気がづいた。
そういった店の共通点は「採用は全て知り合い」頼みで、媒体募集は一切しないところが多い。
 
さらにいろんな工夫をしている飲食店も多い。
例えば「ごく近場に少しテイストの違う」店舗を増やして食材やメニューをシェアしたり。
人が足りない時にはヘルプし合ったり。
さらにお客からのリクエストを取り入れたり、スタッフがワイワイと新メニューのアイデアを出し合ったり。
アルバイトのスタッフも、稼ぎが目的と言うよりは「料理やお酒のことを覚えたいから」と言う男性もいる。
 
でそうした「細かい努力」ほ積み重ねているお店が、結局「働いてみたい店」になってゆく。
自分の若い頃は「まず稼ぎ」ありきだったが、今は「気に入らない労働」をする必要がなくなっているのだと思う。
つまりは「居心地のいい場所」を作り「居心地のいい接客」をすれば「その空間で働いてみたい」人も集まる。
 
日本の企業でも最近はリファレンス(元の職場への人物照会)をするが、海外ではリファレンスは不可欠だと聞く。
サービス業の世界もSNSなどで情報が共有され、また個人のスコアリングなども進み「メディア募集」は早々に姿を消す時代がくるかもしれない。
金融業界には問題顧客のブラックリストがあるが、いよいよそんな時代になりそうだ。
 
逆にそうしたことを心がけて運営すれば、良い仲間のサイクルが広がるだろう。
経営のヒントになるのではないだろうか。