藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

過ぎたるは

*[ウェブ進化論] 制御できるか。

ダイヤモンドオンライン・百年コンサルティングの鈴木貴博さんの記事より。

中国がスマホと監視カメラと顔認識で、急速にコロナ感染を鎮めたという話を聞いて驚く。
もう完全に実用レベルだ。
AIが人の判断業務のどこまでを担えるかについてはともかく、その前に警備とか小売などの「手間仕事」は相当なスピードで消えて行くに違いない。
 
またこれだけ人の行動が把握されてしまうと、自分たちは否応無くスコア化された「デジタル信用」の方を向いて生活せざるを得ない。
人格よりも「それ」が重要な時代が間もなくやってくる。
 
最近の中国人は約束を守る、という笑えない話もあるが、SNSやブログの評判すら侮れないものになるだろう。
メールやLINEのレスポンスまで追跡されては気が滅入る。
デジタル世界で「人と接触せず引き籠る人」だって結構いるこの頃だ。
それでもアプリを使わずにはいられない。
世知辛いけれど「匿名化ソフト」は必須になると思う。

 

コロナ封じ込めで注目される

「デジタルチャイナ」の監視事例
 では、どうしたらいいのか。さらに怖い話を紹介したうえで、今よりもよい解決策が見つかるのではないかという、希望につながる話をしたいと思います。少し長くなりますが、お付き合いください。
 新型コロナ収束後の未来社会の有力モデルに、「デジタルチャイナ」があります。5GやIoT、画像認識技術によるビッグデータ解析など、最新のテクノロジーを社会全体に適用すれば、今よりもずっと安心で安全な社会が誕生するのではないかという議論です。怖い話として聞いていただきたいのは、中国での実例です。
 新型コロナ問題において、日本は諸外国と比べて被害をうまく封じ込めたと言われていますが、客観的に見れば世界一うまくコロナを封じ込めたのは、お隣の中国です。なにしろ日本政府が緊急事態宣言を発令した4月8日には、武漢のロックダウンが解除されていたのです。日本の始まりのタイミングで中国は「終わり」が見えていたのです。
 中国では、住民が持っているスマホに表示されるQRコードの色で外出が制限されていました。緑の人は比較的自由に外出できますが、黄色の人は7日間の自宅待機、赤の人は14日間の外出禁止を意味していて、それを無視して買い物に出かけても、商品を買わせてもらえません。
 そして面白いというか、怖しいことに、その「緑・黄・赤」の判断がとても的確に、ビッグデータ処理に基づいて行われているのです。上海在住の知人男性が怒って話してくれたエピソードですが、ある日突然それまで緑だったQRコードが黄色になって、外出できなくなったそうです。理由は知らされませんが、噂ではある感染者が病院に行く際に乗った地下鉄の同じ車両にいた人全員が、濃厚接触者と認定されて黄色になったのではないかということです。