藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

待機戦略

*[ウェブ進化論]一周まち。
先日の日経に「進まぬ日本のDX」という記事が掲載されていた。
労働時間とか業績とか、いろんな指標でテレワーク時代の日本を見てみると、どうもほとんど伸びていないらしい。
さらには仕事のメリハリがつかず、国内や外国とのやり取りで絶え間なく連絡が来る状態にストレスが増しているとも指摘されていた。
結局今の日本人というのは、「やはりデジタルにはなじまない」という性質があるのではないだろうか。
特に4-50歳以上の世代には。

悪い意味ではなく、オリジナルのやり方にこだわり、しかし自分なりの創意工夫は怠らない。

しかしそうした工夫の成果をチームで共有したり、さらには全部オープンにして物事を良くしていく、ということにはどこか閉鎖的な部分があるように思う。
オープン化への怯えがあるのではないだろうか。
自分の仕事縄張り意識を強く持ち、成果よりも時間で自分の仕事を図ろうとする性質はこの50年変わっていない。
この「昭和世代の価値観」を無理矢理変えようとするるよりは、若い世代の台頭を待つほうが得策ではないかと思う。
本当のDXはまだ10年くらい遅れそうだが、そうなったら旧世代がいない分、劇的に進むのではないだろうか。
 
再び一周回るのが日本のDXなのではないだろうか。