*[ウェブ進化論]結果上等。
失敗するのが良いことだと声高にいうつもりはないけれど、始める前から失敗することを考えていては未知のことが多すぎて決断など到底できないのではないだろうか。
思えば聡明な秀才系の人は、リスクが予め分かりすぎるのか保守的なタイプが多いようにも思う。
つまりスタートアップの創業者というのはどこか「鈍さ」のようなものが必要なのだと思う。
予めのリスクなど考える暇なしに「とにかくやりたい」という一心で飛び込む。
そして、それから塗炭の苦しみを味わうことが多い。(嘆)
周囲からすれば「おいおい、そんなことくらい分からなかったのかよ?」ということだと思うが、当人には分からない。
「そういうやり方」を正当化するつもりはないが、けれどそうした経験で得られるものはとても多いことも事実である。
つまりは「自分から転びに行って、怪我をして帰ってくる」というようなことだが、そうして向う傷を負いながらした経験は、MBAのケーススタディでは得難いものだろう。
社会人とはそうした「リアルな失敗をしに行く場所なのだ」という風に開き直って、あえて「さあこい失敗」というくらいの気構えで飛び込んではどうだろうか。
「失敗しないこと」を目標にしていては何も身につかないだろうだから。