藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

悩みの射程(2)

*[ウェブ進化論]悩みの輪を考える。

宇宙は138億年前のビッグバンに始まり、そして自分たちのいる太陽系では太陽の寿命はあと54億年ほどだという。

太陽は最後には膨張して今の地球もろとも燃え尽きるらしい。

 

そしてそんな中、たった700万年前に誕生したという、猿人から原人、旧人、新人と変化してきた自分たちは、20万年前に今の形になり、そして今に至るという。

 

一体、自分たちは宇宙や太陽系のことを心配すればいいのか、それともここ百年くらいのことを考えればいいのだろうか。

 

多分「太陽系の今後を考える学問」も必要だし、「これからのエネルギー問題を考えること」も必要なのだろう。

そして、自分たち一人一人でいうならば「今を生きる」とか「ここ数年、数十年を生きる」ということが一番関心のある対象なのだと思う。

 

「遠くを見ながら、足元も疎かにしない」というのは簡単たが、自分たちはとかく「足下主義」である。

もっというと「目の前のこと」にしか関心がないということも多い。

 

例えば自分の歳(60歳)で往生際を考える、というのですらかなりし難い。

たった二、三十年後のことでも想像し辛いのだ。

だから今から「死に際について」と思っても何も浮かばない。

はっきり言って「そんな先のことに悩めない」のだ。

 

自分が現実的に悩み、考えて選択し、そしていろいろと対策できるのは5-10年くらい先がせいぜいなのではないだろうか。

そして、それについてはぜひ真剣に考えたいと思う。

(つづく)