藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

理想の店を求めて。

何も高級店ではなく。
それにしても料理・酒・値段の揃って良い居酒屋ってないものだ。
名店の主人曰く「家賃の高いところは土台無理」。

そんなに便利な場所でなくとも。
国産の魚や野菜で、工夫した肴を作る。
日本酒や焼酎も、奇をてらった高級なものでなくていい。
その代わり、心の通じた蔵元や酒販店から薦められる時期の酒を置く。
値段は相応で。

そして何よりお店の空気。
こればかりは店主の差配次第である。

いくつか訪問したことがあるが、頑固親父や女将がグッと睨みを利かせているぐらいでいい。
騒ぎたい客は流行りの店に行ってくれだ。

そうしみじみ考えると、「旨い酒と料理がほしい」ということも大事だが、
「居心地のいい空間で過ごしたい」というのも同じくらい重要らしい。

居心地がよければ、図書館でもカフェでも十分くつろげる。
居酒屋めぐりの日々は続く。
そんな旅そのものが楽しみなのかもしれない。