藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

次の世代に

自分がリーダー。

さて「リーダーに必須の機能」が分かったとろで、話はそれでは終わらない。 『適切なサイズの問題をつぎつぎに生み出し、 それの集まった総体を意図する方向に 向かうようにデザインできる人』 思えばリーダーは仕事場だけにいるのではない。 レクリェーショ…

必須の機能。

「リーダーに必要なこと」は幾つもある。 営業、技術、人事、ファイナンスにコミュニケーション力とか、いやビジョンだとか。 おそらく「そっち」から埋めていったら永遠に埋めきれない。 どれ一つとっても「掘れば掘るほど深いテーマ」だから、書店の平積み…

オープンソースが示したもの

2008年の糸井・梅田・岩田氏の鼎談より。 オープンソースのことは分かっていた、けれど。 毎日毎日動きを続けていると、 適切な大きさの問題が つぎからつぎに生まれるんだそうです。 で、それさえ生まれれば、 インターネット上にはそれを解決する人が現れ…

創作は自分にも。

演奏者とか、作曲家とか演出家とか。 みんな、常人に比べて「感性が鋭く、突き詰める」人種なのだとつくづく思う。 創造(想像)」こそが人間の活性化を導く ――言葉を変え、この欄で何度もそう書いてきた。プラトンの『饗(きょう)宴(えん)』の中で、ソク…

度量の本質。

ほぼ日より。 時折こういうドキッとする生き方の話があるからやめられない。 二十歳のころのじぶんは、けっこう弱っていたので、 ほんとうのことを知るのが、つらかったと思う。 弱かったからこそ、そのことを見ないようにして、 ごまかしたり逃げたりしなが…

存続の見極め。

全国の地方自治体が「決算」をまとめたという。 都道府県の自己資本比率、なんて聞くと実に新鮮に響くが、そうなると大変だ。道路とか上下水道とか電気とか。 今の日本の過剰なインフラを「どこがいつまで支えられるのか?」と思っていたが、こうした成績表が…

すべてを伝えよう。

漢字学者、阿辻さんのコラムより。 まず「これ」があることを知ってもらう。 無用の情けや過剰な親切心を発揮し、そのことで逆に自分が大きな被害を受けることを、「宋の襄公の思いやり」という意味で「宋襄の仁」とよぶ。 あくまで「フェア」を判断したため…

目の前のこと以外の視野。

なぜ働いているのか。 例えば「一円でも儲ける」ということを目的にしていたら、「なぜ儲けたいのか」という問いにたどり着くのは時間がかかりそうだ。 事業を始めても「事業を大きくする」とか「分野を広げる」ということが目的になっていたら「そもそも何…

死に物狂い。

湯川鶴章のIT潮流といえば、2000年代にずい分お世話になったブログだった。 その湯川氏が共同通信を辞めて今は「AI新聞」なるものの編集長になっていたとは知らなかった。 相変わらずIT真っ只中の面白い記事で当時を思い出す。 「中国のほうが強い理由の1つ…

損を取る力。

「損をすると思う方を選びなさい」 すなわち、人の嫌がることをやりましょう。 以前から「国境なき医師団」てすごい人たちだなぁと思っていた。 会長の加藤寛幸さんのコラムより。 その活動内容はそれで苛烈ですごいものだが、人はやはり「心」で動いている…

固定的なものは無くなる

国土の2割の持ち主が分からないという。 さらに住宅の3軒に一軒が空き家になる日も近いらしい。 「史上初めての人口減」というのは思いもかけないことになる。多くの不動産が「負の遺産」になってしまう時代には、新しい価値観を持っていないと「思わぬ重荷…

リーダーこそ考える。

古今東西、リーダーシップ論については喧(かまびす)しい。真面目なリーダーシップ論も大事だが、案外シンプルなこんな話の方が本質を突いているように思う。 リーダーシップってもう何百年も論じられてきているのに。 しかし、繰り返すように、知識も経験も…

散るため、ではなく。

日経より。 自分たち生物は、いずれ老化して一生を終える。 その当たり前のことをどう捉えるか。 ということなどが実に悩ましい。 むしろ過去最長の寿命を授かるようになって、一層今の人間たちは悩んでいるようだ。 花は散るからこそ美しい。 人も、私たち…

予測の当否ではないこと。

プレジデントより。 日経平均は30年までに最高値を更新する ともかく、こういう予想を前面に押し出す記事は勇気がいる。 今のように米大統領がどう、EUがどう、中東がどう、新興国がどう、と幾つもの不安定要因を抱えながら「論旨」を主張するのは大変なこと…

作品の熱。

自分の本棚を見られるのは緊張する、という。 自分の思想とか、リテラシーとか価値観とかが、所蔵している「本」にモロに出ている気がするからだ。 数十冊しかない本棚に、漫画ばかりならまだしも、ハウツーのビジネス書ばかりでは「そういう」ことだ。 それ…

面白い方。

IT業界の古い友人と久しぶりに話す。 「業務はもうAIとかロボティクスとかに置き換わりそうだねぇ」 「まったく」 「実際ここまで来るのにずい分時間がかかったなぁという気もするなぁ」 「そういえばそうだねぇ」 「昔、"○○計算センター"てのがあったじゃな…

言説フリー。

池上彰さんの取材について「意見の横取り」をされたという記事。 ジャーナリストが「他人の意見を丸ごと自分のものとして出す」ってないだろうと思うが、当事者はそう感じたのかもしれない。 それもともかく。 他人の意見とか、他人の著作物(書籍、ブログ、…

兆候をつかむ、ということ。

自分にこれから起こる最大の、というか最後の困難といえば「ご臨終」だ。 つまりは「その時」に備えて、その他の「いろんなこと」を準備しておくことが大事だ。 これはこれで滅茶苦茶"重要度は高い"のだけれど、 それはともかく。 日々、法律や悩みの相談と…

自我の分厚い壁。

他人のしでかした「かっこ悪い言動」を後から自分が思い出して赤面することはない。 お祝いのスピーチだって、仕事のプレゼンだってフフッと笑っておしまいだ。それが自分のこととなると、ごくつまらぬ受け答えのことですら赤面する。 仕事の打合せでも。 家…

骨太に必要なこと。

「本気で英語を使って仕事をしたいのなら、リーディングしかない---という記事。 日本人の英語コンプレックスは、もうそれだけで驚くぐらい「一分野」を築いている、のが書店に行くとよく分かる。 そしてかくいう私も中学時代には英会話教室に通い、その後フ…

これまでとこれから。

サウジが9.11のテロに深く関わっていた、というのはどうも本当らしいが、ああした大事件を目の当たりにしていても、真実というのは皆目わからないものだ、とつくづく思う。 先日、旧友に「お前、昔からIT業界にいていったい何しててん?」と聞かれて素直に落…

無限の描写力。

欧州にも中国にも短詩というのはあるらしい。 けれど俳句が、無駄のない突き抜けるような爽やかさで「何か」を伝えようとする感じは日本人だからだろうか。 信濃なる千曲の川のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ 読み人知らず(万葉集)信濃の千曲川の小石だっ…

ハイテクだけか。

米中が本当に競いだしているらしい。 こうしてみると「国力」とは何だろうか。 少々模造品などのズルがあるにせよ、中国が猛追しているのは確かなようだ。日本は人口が減り、高齢化が進んで「いかに滅びるか」というような風潮が強いけれどその通りになって…

貨幣の凋落。

世界の債務残高が2700兆円の10倍だという。 日本の国家予算が100兆円とか、GDPが800兆円というからかなりの規模の金額だ。 金利が1%上がっても大変だが、そもそも世界中のマネー供給が管理されていないことが根本原因だろう。 借金をするのはともかく、皆が…

後見制度よりも前に。

介護の相談に接していて、日々「認知症の問題」に出会わない日はない。 医学が進歩したためか、認知症患者の急増の原因ははっきりしていないが、現場での対策は喫緊の課題である。 日経の記事では、「認知症患者の財産の扱い」が焦点になっているが、それ以…

適職を見つけてから。

日本の労働生産性は、どうにも低いらしい。 2015年のデータを比べると、日本の42ドルに対し、米国は68.3ドル、フランスは65.6ドルである。 顧客満足度などは勘案されていないらしいが、お金で比べると3割がたは劣っているらしい。 さらに。 年間労働時間を比…

不安定を飲み込む。

さあ。 「自分のことを冷静に捉える」というのは古今東西のテーマだ。 戦争のことだってそうだし、毎日の仕事でもそうだ。 今頃になって「多様性を見直そう」というのが流行っているけれど、そもそも「均質化し過ぎていた日本」がおかしかったのだと思う。 …

魂の核に向かって進む旅。

長谷川式スケールの開発者、長谷川和夫さんが自らの認知症を語った。 その冷静な物言いには医師の矜持がにじみ出る。 その私が認知症になって痛切に感じたのは、「確かさ」がはっきりしなくなったことです。 長寿時代の最大の病になりつつある認知症。 特効…

オリジナルとは何か。

子供の頃によく「自分で考えなさい」と言われた記憶がある。 多分小学生のころだ。 今では知的財産とか、著作権という言葉をよく聞くようになった。 そこでだ。「自分の考え」とはそもそもなんだろう。 ただ「自分だけの気持ち」というのならまだ分かる。 そ…

日本はディズニーランドになった。

猪瀬さんのコラムより。 73年前の敗戦のあと、日本は軍備の増強に力を入れず、経済成長に専念したため、空前の平和と繁栄を享受した、と一般には考えられている。 この国家戦略は「吉田ドクトリン」と呼ばれている。 結局戦後73年を経て、未だに大戦を総括で…