藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

経済

ブームに踊らず、流されず。

ビジネスマンの先輩の意見を聞いていて、ピンと来ないことも多いけれど、「なるほど」としみじみすることもたまにある。 そんな記事に出会うと嬉しくなる。 ケーズホールディングスの加藤修一会長のインタビューより。 こういうインタビューを企画する新聞社…

進歩の先に。

池上さんのコラムより。 中国のトップ交代で江沢民のような「院政」がなくトップがもろ共「完全引退した」という話。 世界中の国から見て、どう見ても無理があった大国の統治のシステムが変わるとしたら、えらいことである。良くも悪くも「中央の求心力」が…

時代の空蝉。

つくづく、評論家は評論家である。 と言われても仕方ない。 政権が代わり、ただそれだけで「金融緩和」を振りかざす政策に、市場は敏感に反応している。 日経の記事では日経平均は1万3000円、一ドル=100との予測が踊っている。 自分は社会人になり、すぐにバ…

"やり合い"の果て。

新政権、意外に出足は早いようで日銀と「強力な金融緩和」を協定するという。 ひえぇ。 本物のインフレターゲットである。 ドル買い介入とかではなく、ついにインフレそのものが目的になる。 来年終了し、40兆円の不良債権を生むという金融円滑化法は"禁断の…

アナログの衰退

ネット上のBtoC販売が新局面に入っている。 といっても、自分などはもう固定的なサイトしか利用しなくなっており、情報を得る目的で巡回するサイトやリーダーなどもここ一年ほとんど変化がない。 ネットの利用はオープンなようでいて、やはり意識的に「情報…

変わる構造

世銀が統計を発表。 求職中の失業者が2億人、就業をあきらめた成人は20億人にのぼるという。 人口は70.7億人(推計。http://www.arkot.com/jinkou/ よりここの数字を見ている頭が痛くなってくる)だから、三分の一の人が「職がない」ことになる。これってアン…

繰り返す混乱。

都内某所。 大手IT会社巨大本社のふもと。 「あれ、予定以上だったらしいよ」 「Aさん、行ったんスか?」 「俺はもうぎりぎりだからさ。Bが行くって聞いた?」 「え?Bも?!」こうしたリアルな話が喫茶店が交わされるくらい、今年の夏は社員の退職推奨が目立った…

沈む雇用。

大手企業のリストラプログラムが加速している。 今年に入って、実に二万人以上が対象になっているという。 こうした「エリート層の離職」は通常の失業率とはまた違った数字を表すに違いない。それにしても、「縮小する経済」に対し、"挑む経営者"はあまり多…

アリとキリギリス。

こういう話を突き詰めると「会社はだれのものか」という議論に行きつく。 またその疑問はいまの市場経済を考える上でとても大事なものだとも思う。資本はどれほどで、資産はどのくらいあり、「それがどの程度活用されているか」ということを見る。 今の市場…

日本の教育制度はもう古きに過ぎると言われて久しい。 詰め込み主義、偏差値指向、正答至上主義、などもう日本人なら誰でもが知っている話。最近は大学も法人化され、民間人の登用も盛んで、実績があれば数年で国立大学の教授に就任したりするようになった。…

施策の思い違い。

増税や原発再稼働や、東電国有化とか、子供手当カットや基地問題、内閣不信任案・・・といろいろある中、「65歳までの希望者全員の雇用確保」が決まった。 はや来年度から施行されるそうで、あまり是非の議論をみないうちにスルスルと成立してしまった感じが…

合理的経済人と時々の理論。

池上彰さんはテレビから引退、ということだったが、最近はレギュラーでない番組への出演が多いようである。 伝えたいテーマがはっきりしている。 とてもよい時間の使い方をされている、という印象を受ける。 細かく出版もされているようだが、まとめていくと…

発展の効用。

自家用車を飛行可能にするとか、ビル街の空中回廊にハイウェイを張り巡らすとか。 そこまではいかなくとも、現行の高速道路を自動化する・・・技術はいつも発明、発見され、そして「アプライ」される場所を探す。 軍事技術でストイックに追求されたものが、…

百億単位の不正手当。

生活保護が、何かにつけ焦点になっている。 この度の厚労省の発表では2万5千件あまりが不正受給していたという。 不正の内容では、収入があるのに申告をしていないケースが43・5%と最も多く、年金を申告しないケースが27・7%で続いた。 嘆かわしい、…

結局は心理経済

都心には確かに工事中の大型オフィスビルが目につく。 また百坪以下の雑居ビルの空室、の看板も目立つように思う。 オフィスはことしにバブル期以来三番目の供給量(154万平米)を記録するそうで、数字もそれを裏付けているようだ。また、団塊の世代が退職し始…

天気予報。

昨日の「突風予報」は全国的によく当たった。 現代の天気予報は、昔のような「占い的なもの」ではなく、行動予定の基本になる生活情報になってしまった。 いつのころからか、気温な降水確率を基に、自らの出勤の用意をすることが普通になっているのは科学の…

JOBS Act。

米では、今年3月22日に「ベンチャーの増資を容易にするJOBS Actという法案が可決された」という。 JOBSは略称で、正式にはJump-start Our Business Start-ups、「我々のビジネス系スタートアップの躍進」ですが、略称が「JOBS」となるように無理矢理作った感…

苦労はどこでするか。

AIJ投資顧問の運用損失問題を機に、図らずも「日本の企業の運用実態」が明るみに出た。 ("年金消失"というが、消失はしないだろう。運用のスキルが足りないための損失、であって「消失」というのはどうも違和感がある) 問題としては ・「運用経験の無い者が…

ネットの汎用化。

「コマツが月次でデータを発表してくれれば、銘柄選別の参考になるのに」。 とまで言われるほどに、建設機械の稼働状況は景気の動向を映すようになった。 もともとは盗難防止などの目的に導入された、と聞いたが、こうしたネットワーク接続機器を、全く違う…

なれあいの恐さ。

ギリシアの債務問題が最終局面にきている。 その中身を見てみると、いわゆる「放漫財政」のツケであるとこに気づく。 他国の「お財布の中身」とはいえ、現代ではまったく「よそごと」との看過はできない。 国債とか、金融商品などが流通してしまっているから…

解体の危機だけど。

日経日用経済口座より。 池上さんも「ユーロはヨーロッパの壮大なチャレンジ」と表現していたが、ついに「国を超えた秩序の維持」というのは難しいのかもしれない。 元より、「国」と「国の集合としての地域」と「地政学的な大陸」と、「北と南の半球」とい…

コツコツ型の私たち。

金融技術とか、グローバル化とか、そういう「経済的な工夫」においては、おそらく相当不器用な国民。 けれど、燃費向上とか、排ガス規制とか、CO2排出量とか、はたまた新型蓄電池とか、携帯電話の小型化とか、液晶の薄膜化とか、内視鏡の精密さとか… 結局コ…

変わる世界地図。

北朝鮮も世代交代を遂げ、ミャンマーも軍事政権の態度が急激に悪化。 北朝鮮には行ったことがないが、ミャンマーはずい分訪問したことがあるので、その様子はずい分生々しく感じる。 ミャンマーは仏教の国であり(街中に僧侶と弟子、パゴタという三角錐の塔が…

影響の本筋。

フリードマンの著作は、ネットを通じてサービスや流通がフラット化する、というものだった。 その後のリアル世界は、さらに製造業そのものもフラット化してきている。日産がメルセデスにエンジンを供給するという。 もう部材の調達がフラット化するのではな…

覇権の費用。

アメリカが国防費用を削減するという。 その額、向こう10年で35兆円規模。 議会からは、国防予算のさらなる削減が要求されているといい、大統領は国防総省に対し「米国と同盟国の安全保障を維持しながら、米軍の効率的運用を図るよう国防戦略の抜本的見直し…

96.7兆円。2012年の財政を覚えておこう。

バランス感覚は重要である。 例えば自分の月収や年収、貯蓄を考える。 そして反対に自分の借金とか住宅ローンとかのことも考える。 現在の年齢を考えて、六十以降の生活を想像する、とか では投資は、財テクに走るのか、それとも(例えば資格を取るとか)他の…

投資の効果。

民主党は、北海道、北陸、九州に新たな新幹線を着工することを確認したという。 総事業費約3兆円。 財源は、現在の新幹線が生みだす収益を主に充てる、とのことでgoすることになったという。 これで北海道から九州まで、沖縄を除く縦長の日本列島は新幹線で…

今や押し買いの時代。

押し売り、は昔からの伝統的悪徳商法。 今度は「押し買い」。 商売人は、必ず"悪の方向"にも知恵を注ぐものが一定割合いるものである。 オレオレ詐欺の巧妙さなどを見ていると、被害にかかった者への「息もつかせぬ舞台回し」は、脚本家さながらである。この…

時代の移ろい

日本を取り巻く国際的な環境とか、欧米の経済不安とか、新興国の環境問題とか、二十世紀には見られなかった現象が日々話題になっている。 「今時の若者事情」はいつの世も、大人たちからは「呆れ顔」で見られるものだが、「働いて、稼いで、生活する」という…

政治のストラクチャー。

復興関連法案の成立。 結局所得税の増税は25年に延長される、との方向が示された。復興のための増税は必要だが、「その他の税制」との関係は不明である。 また、そもそも「必要な税金と、官僚のコスト」の関係は説明されていない。折角二十一世紀に入り、政…