藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

政治

戦略本部の実力。

先日、政府のお金の使い道は民間に決めさせよ、というようなことを先日書いていたら「そうした主旨」の会議がすでに設立されていた。 問題はその能力と権限だろうと思う。 大銀行の社長や学者諸氏、業界団体の重鎮連がどれほどのものか。 こうした人たちはエ…

結果とプロセス。

「やる」と言ったができなくなった。 ととかく世の中は二元論では片付かないものである。 あそことは「組まないつもりだった」が是々非々で協調することになった、とか。 消費増税や医療費負担の増額は「せぬつもりだった」が、別の事情からやらざるを得なく…

本当の換骨奪胎のために。

今回の選挙は、解散までにウソつきとか、マニフェストがウソだったとか、とても引き際が見苦しいようにみえたけれど。 それはともかく。民主党が半世紀以上続いた政権を奪ったものの、あれは結局派閥抗争の延長みたいなものだったのだ。 今の時点から過去を…

民主主義の赤字。

衆院選について、asahi.com・論説主幹の大野氏のコラム。sustinableという言葉はここ数年改めて「次世代のスローガン」のように用いられているが、要は「長いお付き合い」ということであり、つまり今のITネット社会などになる数十年前までは、ごく普通の人た…

政権交代、にしても。

長年社会にいて経済を見ている。 いくつか「経済政策主導というマニフェストというか語句」への違和感を拭い去れない。 「公共事業投資」が経済の成長を促す、と言う話。 ただ古い。 古きに過ぎる、と思う。 国や国民全体が「再投資」へと向かっているのなら…

船長の力。

年内解散はない、とグダグダの政治の雲行きが代表討論で一気に急展開。 やり取りの映像を見ると「腹のうちに解散カード」を予め持っていた首相が、上手い質問と"挑発"に上手に乗った格好に見えた。それにしても首相の引いた「講評の所に『野田君は正直の上に…

泥縄予算。

朝日の朝刊を見て驚いた。 「国債の自動発行」を検討するという。 恐ろしや。 時限立法とはいえエラいことを考えるものである。 政権がねじれて空転しているとはいえ、ならば「自動借り入れ」というシステムを作る、というのは正に問題の先送りである。あな…

政権を越えて

与党が解散の条件に「社会保障制度改革国民会議設置」を挙げている。 ん?と思ったら福田首相の時代の「有識者会議」のことらしい。 本会議の下には3つの分科会が置かれ、それぞれが、雇用と年金、医療や介護と福祉、少子化とワーク・ライフ・バランスについ…

制度設計の難しさ。

配偶者控除の廃止の是非が揺れている。 政治はいつも「施策の是非」という末端で揉めるばかりで、もどかしい。税制については苦手な人が多いが、確かに「あまたの例外条件」が多く、またその性質から「知らない人は損したまま」になるのはやむを得ない部分が…

オヤジの迫力。

何も全部年のせいにするわけではないが、よくビジネス社会でも"人の年輪"は話題に上る。 どれほど知識や経験があっても、ある種の「人生を刻んできた年の迫力」はそう簡単には備わらない、というような話。それにしても、大阪の維新の会が批判されたり、小粒…

構造のリセット。(利権の闇)

東電が原発の事故後、既存の原発のある地域に寄付金とも見えるお金を支払っていたという。 もらった側は、原発とは関係なく「村おこし」などに充てているらしい。 原発というリスクを「受け入れる代わりの補償を」という構図は米軍基地の受け入れなどとも同…

誤りの暴走。

東電は福島原発の除染スタッフをなぜか来年から3倍増にするという。 実際の除染作業は自治体や請負業者によって方法や手順がまちまちで、必要以上に土壌を削り取ったりするなど、除染効率が悪いケースもある。 ただ、除染費用は数十兆規模に達するというのだ…

漂う寂寥感。

民主党の代表選は、マスコミの報道通り現職の圧勝。 その理由が日経の記事で分かりやすく説明されている。 もう「反小沢」という"外敵カード"が使えず、窮していた政権は、確かに「外交最優先」を選択すべきだったのかもしれない。 解散していれば首相も谷垣…

夜明けへ向けて

明けない闇はない、というのは良いスローガンだが、じゃあ闇夜にしたのは一体誰よ? というのは意地悪な言い方だろうか。 安倍元首相が憲法改正などを軸に総裁選に出ると言うニュース。 もう誰が守旧派だったか、誰が革新か分からなくなってしまった。 維新の…

抜本的な考え直し。

増える失業者と高齢者。 生活保護の申請がウナギ登りの中、今度は生活保護の受給者の二割は「働ける人」だという。 210万人を超えた受給者に必要なコストは3.7兆円に達するという。 国のまつりごと。 国政の根本は、国民の生活保障だという。 つまり、自国民…

バランス思考を持てるか。

日経、竹中平蔵氏のコラムより。若者の15〜24歳の完全失業率は8.2%になるという。 また今年に入って、上場企業の人員削減計画による失業者は2万人を突破したともいう。「村全体の稼ぎが減っている」。 その状態で「村全体」がどういう運営をしていくのか。 …

生活保護受給の扶養義務問題。

指弾された芸人さんの身になれば「自分も親もこの先永遠に食べられる」とは決断しにくく、そんな態になったのかとも思う。何千万も年収のある成人の親が生活保護とは!! という報道には違和感を感じていたが、弁護士が代表となる「生活保護問題対策全国会議」…

ただの停滞に終わらせないこと。

政治が停まっている。(ずーん) 正確には法案の審議が止まっている。 特に「国債発行」のための法律が成立のめどが立たず、国家予算の半分を借金に頼ろうとする、まあ予算の屋台骨が揺らいでいる。 このままいけば、「国がお金を配るところ」から順番に麻痺し…

今取り組むべきこと。

nikkei.comより。年金の支給額が、共済年金に限り本来よりも2.5%高くなっているという。 原因はデフレ社会。 長いデフレが起きた場合の下方修正を織り込んでいなかったことが根本だという。では、元へもどせばいいではないか。とだれしもが思う。 それが政…

議員半減。

「維新八策」などと、リアルの政治に何か維新のノリを本気で持ち込んでいるのも苦笑するが、そのくらいの勢いで臨まないと「守旧派」をブレイクするのは難しいのだろう。 その八策の中では「党交付金三割減」とか「衆議院議員数半減!」などが盛り込まれると…

混迷の中ですが。

ある小さなニュース。 国会議員の無料パスが廃止されるという。 衆院の議院運営委員会の決定事項ということだが、まあご苦労なこと。 「議員に月100万円支払われる文書通信交通滞在費(なんちゅうネーミングなのだろう)との二重取りの批判」とあるが、議員さ…

意思なき迷走。

話題を呼んだ中国大使の民間人登用が、秋に早々と交代するという。 思えば、民主党の蹉跌は「自民と反対のことをやってみたが・・・」というものばかりなのが誠に残念。 脱官僚、脱原発、脱アメリカ、脱増税。どれも正しい。が 野党のうちはよかったが、為政…

ビジョンはどこに。

ついに与党の分裂が始まった。 とはいえ、自民党が斃れてからの話だから、「再び勢力が割れている」ということである。 自民党の対立軸として、民主党が立ち、またこの対立軸で造反が起きている。みな同根に見える。 つまり「根本的な政策的解決法」についは…

政治の山本益博を。

正に、今のように政治の動く、そんなさ中のこと。 与党は与党で内部に亀裂を生み、また野党は合従連衡するパーティと、反駁する派閥に分かれる。 今は正に「政党というパーティの方向性の一致」、と「個々人の政策観、政治的価値観の指向性」について再度「…

衆愚と言うなかれ。お為ごかしの増税ではなく。

最近、政策やマニフェストで"骨太の○○"という言い方をよく耳にする。 まさに、枝葉末節にとらわれず「根幹」についての政治思想を貫く、という態度に聞こえるが、実際の政治はますます"瑣末な議論"に陥っていると思えてならない。消費税増税は、ついに8%で…

日本再編の気配。

2010年度の課税状況が国税庁から発表され、ひそかな話題になっている。 隠れた相続増税の話で、要は基礎控除も上がり、継続して住むなどの条件で大幅減額を受けられていた「各種特例」もばんばん"厳格化されている"という話である。 この影響が、昨年からじ…

百億単位の不正手当。

生活保護が、何かにつけ焦点になっている。 この度の厚労省の発表では2万5千件あまりが不正受給していたという。 不正の内容では、収入があるのに申告をしていないケースが43・5%と最も多く、年金を申告しないケースが27・7%で続いた。 嘆かわしい、…

本当のEU。

EU統計局の発表によると、ユーロ圏は10.7%、スペインはなんと23%を超えているという。 失業者の捉え方にもよるが「四人に一人」が職を求めている、というのは何らかその統治国の「富の配分の仕組み」あるいは「経済成長の段階」に問題がある。人口ピラミッ…

現実の直視。

産経新聞より。 編集委員の田村さんの記事は、論旨が明確で分かりやすい。 「ユーロは国力の弱い国にとってはもはや足かせでしかない」という表現には説得力がある。 ユーロはリーマン以降、対円で33%下落しているという。 輸出企業はそれは苦しいし、貿易…

将来の予測。

少し年金の勉強をしてみたが、制度の設計には国力(人口とかGDPなど)の予測や、また数学的に高度な計算能力とか、そして何よりも、制度そのもののポリシーも重要であることを知る。 さらに財源をどこに求めるべきか、という税制の仕組みともかかわってくると…